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たくさんストラテジを抱え込むクラスを作ってるのだが、自分を操作させたいし、独立したエンティティってわけでもないからインナークラスとして実装する。
で、各インナークラスがたかだか40行としても5クラス作れば200行、エンクロージングクラス側にはメソッドが200行程度あれば、あっというまに400行。
Javaの1ファイルで400行というと、なんかどでかいなぁ、という感じがする。
では、インナークラスを外に出せるかっていうと、メソッドのアクセス設定が……どっちにしてもパッケージプライベートだから変わらないけど、やはり気分はちょっと違う(たとえば白血球は、移動する(人間の血管の中の場所)ってな具合にエンクロージングしている人間というオブジェクトは意識する必要はないはず。単に血管の中を移動するで十分だ)。ってわけで、C#みたく
partial class Enclosing { class Inner1 implements Strategy { ... } class Inner2 implements Strategy { ... } ... }みたくファイルを分離できるといいなぁ、とか思った。無理やりやるとすれば、
class DerivedEnclosing extends Enclosing { class Inner1 implements Strategy { ... } class Inner2 implements Strategy { ... } ... }とすれば、ファイルは分離できるけど、これはあまりに方便が過ぎて気分が悪い。
あー、実に満足した。
オルミは、現在進行形の中で見たり聴いたりするものに反応して、あり得たかも知れない過去を見る爺さんの話。アジア人の後ろの頭からピアノを弾いていると(暗いから窓の中は見えないと語っているから想像上の)少女とか、もらった名刺からそのもらうシチュエーションとか。
でもテロ対策部隊だか多国籍軍だかの隊長の野蛮な行動で現実に戻り、ミルクを差し出す。
新聞を細かく切るおっさん、ショパンを振るあんちゃん、ミルクを欲しがる子供(赤ん坊なのか?)、物乞いする負傷兵、でっかなラップトップ、孫が行くなと渡したコイン。
豊かな映画話法。
で、列車がいなかに着いたとこからキアロスタミ。
傍若無人な太ったレディとフィリッポフロッポ。トイレの前でポップスを聞く女の子。幼馴染の歯医者。公園で子供をかくれんぼうさせて捜さない。
トイレで入れ替わる男の携帯電話は、実際にはレディのもの。
過去の話。どこまでが事実か。
入れ替わる女の子。黒くてでかい目。かっこうはカジュアルだけど顔がゴス。矯正のワイアの交換に幼馴染の歯医者。5年前くらい、今は14。フィリッポは25歳と途中の会話。
コーヒーを注文に行き、兵役義務と去年亡くなった将軍の妻という話。
途中から乗り込む2人の男。席を変わらない。車掌が個室をくれる。着替えを手伝う、あとをつけるゴス。左へ飛び出すフィリッポ、後を追うレディ。走る取的の恐怖。トイレに最初に目をつけた美人、あら失礼。最後尾。連結している別車両。裸で着替える運転士。携帯を間違えた男に荷物を運ばせる。
すべてが虚構じみていて、実際に虚構というように撮っていて、位置も時間もまっすぐ進むが、地に足が着かないのは列車は走り続けているから。
出てくる人間はすべてが変。
で、ミルクを隊長にこぼされた家族を追ってケンローチ。
セルティとか書いたシャツの3人組。スーパーの店員。休暇を取ってローマへサッカーを見に来た。アルバニアから来た子供へチケットを見せる。
サンドウィッチに鶏肉がなくなったので、デブが子供へ残りをやる。
席へ戻るとサンドウィッチを家族で分け合っているのが目に入る。わけてやる。隣の席の女の子の集団。ローマで泊めてくれとか。ギブスへ電話番号を書く。
車掌が来る。マジメのチケットが無い。罰金を含めて62ユーロ。プールした金を出そうとするとデブの靴に化けている。怒る。
途中で降りる女の子の集団。出迎えに来てる男集団と抱き合う。窓からブーイング。
あと40ユーロ足りない。デブへそくりを靴の中から出す。20ユーロ。臭さに耐えかねてノッポ、脱いだ靴を窓から投げ捨てる。皮靴を履け。
ノッポが小僧を疑う。それはないと言い張るマジメ。結局、小僧を問い詰める。姉が出てくる。やはり盗んでいた。物語るアルバニアからの苦労。おやじはボートで単身ローマ。トラックで連れて行かれた場所はローマじゃなく、母親の指輪を売ってお金を作ったがチケットは3枚しか買えなかった。身につまされるマジメとデブ。冷淡なノッポ。取り返す。
最後の最後で、マジメも切符を返せないことを悟る。家族へ渡せないことを告げに行く。家族を見ていたノッポ、突然、尻ポケットからチケットを出す。
ローマへ着く。降りるフィリッポ。
車掌につかまっているノッポ。懇願するデブとマジメ。
水を飲む。警官が間違ったホーム(1番に着いたのに12番)にいることを知り、困る車掌。一瞬の隙をついて逃げる。
ゲームだ。駅にいたサッカー集団が鉄道警官をブロック。駅の外に出る。サッカー万歳。(デブはちゃんと皮靴履いてたかな)
濃密なオルミ、異様で圧倒的なキアロスタミ、誠実なローチ。おもしろい組み合わせだ。比較的退屈、一瞬たりとも気を抜けない、普通に楽しいと言っても良さそうだ。
たとえば80年代にシベリア鉄道(東ヨーロッパ鉄道でもいいや)だったら、タルコフスキー、ゲルマン、カネフスキーとかこの順番で(あるいは、ゲルマン、ソクロフ、カネフスキーの順番で)。
ヌーベルバーグだったら、ロメール、ゴダール、トリュフォーの順番。今だったらカラックス(ミレールでもいいか)、デプレシャン、ドワイヤン(リモザンでもいいや)の順。
ドイツの3人組なら、ヘルツォーク、ジーバーバーグ、ファスビンダーの順。というか、ファスビンダーは少しも誠実じゃないが。それにオルミに失礼だ。退屈なのはテンポの問題で、映画は美しい(ファサードから窓の向こうへ、突然鼻歌がピアノに変わる)。
日活アクションだったら中平康、鈴木清純、舛田利雄の順番。
ハリウッドだったら、、オルドリッチ、ニコラスレイ、ロージーといった感じだな。
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