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実に美しい題名の書物なんだけど、原書はアマゾンでは見つからないや。
でも、翻訳はあるね。
UNIXカーネルの魔法―System Vリリース4のアーキテクチャ(グッドハート,バーニー)
(追加:なんで、「魔法の花園」にしないんだ?)
古くさくなってるかも知れないけど、でもおもしろい。
というか、sodaさんのツッコミにもあるけれど、forkとexecの2つのシステムコールで実装するというのは、他の方法は考えられないくらい当たり前のように思える(ような説明がされている。このころはネイティブスレッドというのは無いわけだから−−でも、getcontextとsetcontextをユーザーレベルのスレッド実装をできるように提供している−−forkはどっちにしても必要ですね)。
というか、一発で実行したいなら高水準ライブラリのsystemを使えば良いだけでは?
なんで、おれがSYSV好きなのか思い出した。マジックガーデンに打ち震えたからだなぁ(というだけではないけど。手にしたのは1994年のことみたいだし)。
序文の引用
UNIX is magical since, like a garden, it keeps growing and sprouting new hybrids each spring as if nothing but nature itself can destroy it.
つまり、萌え(sprouting)ですね。
引用されている個所について言えば、次のパターンが気になる。
「XXXXXXXです。つまりXXXXXXXXXXXXXXXXです。これはパターンでしょう。」
他山の石だ。(同一語尾を続けるのは良くない。したがって、パターンとしては正しいと思える。しかし、確かに引用個所は変だ。「でしょう」の文がその前の文に比べてあっさりし過ぎてるからかも。)
そうか、消えたと思ったら麻薬中毒になってたのか。
でも、生きてて良かったね。というわけで、とりあえず買っておく(中古だが)。
というか、ジーノのPVが収録されているとなると、これも買おうかなぁ(と迷うわけだが、何しろ、持ってるんだよなぁ)。というわけで、こっちはとりあえず買わない。
はるがきて、めがさめて、
カーネル、ぼんやり かんがえた
動いているのは ユーザープロセスだが
ええと ぼくは だれだっけ だれだっけ
はるがきて、めがさめて、
カーネル、ぼんやり かわにきた
スワップから よみだした いいコード みて
そうだ ぼくは カーネルだった
よかったな
全然、魔法の花園じゃない(春だけだ)
sodaさんいわくの、「80年代にUNIXをかじった人間はみんな読んでたんじゃないか」な本を貼っておこう。
(僕はUnixは90年代――80386時代――からなので、このへんの歴史はほとんど知らないのだ)
まず、ロックカインドの翻訳
UNIXシステムコール・プログラミング (アスキー・海外ブックス)(マーク ロックカインド)
sodaさんによると「著者のつけてる注がめっぽう面白い」とのこと。うーおもしろそうだ。
原書はこっち(全然タイトルが違う)。
Advanced UNIX Programming (Addison-Wesley Professional Computing Series)(Rochkind, Marc J.)
それから『UNIXプログラミング環境』はこれ。
UNIXプログラミング環境 (海外ブックス)(Brian W.Kernighan)
カーニハン+石田晴久だからプログラミング言語Cのトリオ-1なのか。
このあたりの本は中古は中古の値段なので、お買い得のようだ。
原書は
The UNIX Programming Environment (Prentice-Hall Software Series)(KERNIGHAN & PIKE)
金崎さんの本というのは無いようだ。
(追記:sodaさんが教えてくださったので、一応、貼っておきますが、さすがに古いとのこと。ちなみにSUSっていうのは、Sungle UNIX Specification――統一UNIX仕様と訳せば良いのかな?――とか思って調べたらWikipediaにまとまってた)
UNIXプログラミング実践編―シェル・C言語・開発ツールを使いこなす (FINE SOFTシリーズ)(金崎 克己)
UNIX原典は
UNIX原典―AT&Tベル研のUNIX開発者自身によるUNIX公式解説書(AT&Tベル研究所)
ですね(カスタマーレビュー読むとこれもおもしろそうだ)。
アスキーのこの分野への貢献が大きいとつくづく思ったな。(あと共立ってことになるだろう)
#原典時代のも良いけど、せっかく高速道路が引かれているんだから、そっちを読むというのも良いでしょうね。
たとえば、Rochkindについて言及されている西田さんの本とか。
ジェズイットを見習え |
> UNIXシステムコール・プログラミング(マーク ロックカインド)<br>私はこれで勉強しました。「著者のつけてる注がめっぽう面白い」ので、そこに全部付箋をつけています。超おすすめです。
全然技術の本ではないですけど Life with Unix とか。
Rochkind の注は、20年前的に面白かったので、現在の視点であまり期待されると、がっかりされるかも。いや私は今でも好きなんですが…<br>金崎さんのは下記の本です。<br>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/478983302X/<br>こちらも当時としては非常に貴重な本だったんですが、SUS 以前の時代の本ですので、現代には当てはまらないことも多いです。
ありましたね> Life with Unix(これはなぜか買って読んだ)<br>ますます読みたい>注に付箋<br>良く考えたら日本語化されているというメリットはあっても、第2版のほうを買えば良いんですね(700ページは読み切れないとは思うけど)。