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以前書影だけ張ったRuby on Windowsですが、cuzicさんから、献本していただきました。どうもありがとうございます。
Rubyist Magazine出張版 Ruby on Windows(cuzic)
これは良いです。
ご存知というか、使っていると思いますが、Excelは相変わらず現役で、OLEというかCOMを使って外部プログラムから操作できるわけです。
で、副題の「Rubyで丸投げ! ルーチンワーク」が効いてくると。(「Rubyに」じゃなくて、Rubyのプログラムを作るのはこっちなので、「Rubyで」なわけですね)
COM(Win32OLE)の説明としてExcel、ADO、Outlook、IE、WSH、WMI、iTunesが取り上げられていて、よくまとまっています。各章は、課題があって、その解決策としてRubyを利用したプログラムを作成して、解決するというシナリオがあるため、明快です。なるほどなぁ。
関連してSimple OLE Browser(助田さんがにゃすさんのVisualuRubyを使って作ったプログラム)の操作方法とか情報の引っ張りかたとかも出ています。このあたりは、知ってしまえばあまりに自明なのでas isになりやすいのですが、きちんとフォローしてあるので、COM初心者にはありがたいのではないでしょうか。
あと、Exerb、RubyCLR、Rjb、JRubyなどのWindows特化ツールや、環境ブリッジについてもそれぞれ章が割かれています。特にExerbも、作った人も使っている人もなんかわかって使っているので……とSimple Object Browserと同じような感じになっているので、こうやって明解な解説があるのは良いことだなぁと思います。
あと、美点でもあり欠点でもある点。版型が大きいです。そのため、リストが変な折り返しなしできちんと入っているのが好感度高。でも、僕の机の上は狭いので、開いて置くのはちょっと大変とか。
にしても、
から8年弱。邪道編を書いたときにも、そろそろCOMも終わりだろうなぁとか感じていたのに、確かに未だに(あれ書いたときは知らなかった言葉=DSLのために)ExcelをWin32OLEで操作しているわけで、時の流れの気まぐれぶりはおもしろい。
(なんとなくリソースポータルを作ってしまった)
追記:地味だけど、巻末のIDE一覧もいい。しかし「一番使っているのは」が同じなんだけど、それが人口比でどう変わっていくのかはちょっと見届けたい気がする。
Rob Bazinet has offered to take over the Instant Rails project
and will soon be releasing a new version feature Rails 2.0.
だれだかしらないんだけど、thanks Rob.
#もしかしたら、このニュースが、1.9.0やるりま以上のクリスマスプレゼントだという人もいるかも知れない。
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