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魔術家にとって、カバラや「生命の樹」とは、こうした法則を実用向けに記号化したものなのである。しかしながら新米の魔術師は絶対に、カバラを勉強したくらいで、ほかの魔術の伝統を一顧だにしないような気分に陥ってはならない。魔術とはその基本法則と同様に普遍的なものである。西アフリカのまじない師もシャーマンもカバラ主義者も、みんな同じ法則を用いている。方法が異なるだけだ。魔術の形態は千差万別でも、首尾一貫した現実を外側から眺めているにすぎない。
プログラミング、Java、COBOL、Lisp、OO厨とかを適当に当てはめてみよう。というか、普遍的なことが書いてある、普遍的な本だよな、これ。
結局、法則は同じで方法が異なるだけだ。
というと、千年王国を思い出した。
うろ覚えだが、最後に、蛙男がヤモリビト佐藤に向って言う。
「キリストでもシャカでもマルクスでも悪魔くんでもみな同じことだ。それぞれ方法は違うが、根本にある考えは同じことなんだ。」
あああああ、なんということだ。貸本版の完全版なんていう恐ろしいものが出ているとは。即効でポチ。
#追記:むむ、表紙の絵が貸本版(あけぼの文庫版を持っている)ぽかったのでそれに手を入れて完全版にしたのかと思ったが、どうも少年ジャンプ版みたいな気がするぞ。だとすると既に持ってるなぁ。ちょっとがっかりかも。まあ、期待しないで到着を待つ。
水木しげるだと、しゃんぺーい、行ってしまうのか、が一番好きだけどな。いきなり横で昼寝しているやたらと恰幅が良いうえにふてぶてしいタヌキが、最後には妙に頭でっかちでかわいくなるのだが、どっちがつげ義春の絵だろうかとか想像して楽しむも良し、三平のあまりに幸薄い人生に仰天するもよし、の変な(物悲しくも可笑しな)傑作。
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