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シュトゥットガルトバレエ団のオネーギンを観てきた。
スペードの女王は読んだことがあるが、オネーギンは名前しか知らないわけで、どんな話かも知らずに行ったことになる。オペラのほうも聴いたことも観たこともないから、音楽も初めてだ。
さて。
まず幕が開くと、EOと大きく真ん中に書かれた紋章つきの薄い幕があって、はてEOとはなんだろう? というところから始まった。
つづり忘れたがカンティレテオネールイルネプリュデゾネールみたいな言葉が回りに書かれているもので、ますますはてなとなって、名誉を求めたときには名誉は無いというような意味なのかなぁとか考えたりしたりして、結局1幕の終わりに再び出てきたときに、ああ、エウゲニ・オネーギンかとやっとわかったという具合だ。
で、これは素晴らしいバレエだった。ただし、音楽はそれなりに退屈。チャイコフスキーがいかに凄まじい才能の持ち主だとはいえ、すべてが大傑作というわけでもなく、それほどはぱっとしないオペラから選り抜いたらしいが、あんまり大したことはない。ただし、1幕の始まってわりとすぐに、田舎の人たちの群舞のところの音楽はけっこう良かった。が、まったく記憶からなくなってしまった。
幕が開くとタチアナはずっと赤い本を読んでいて、妹のオリガはあばれているのだが、そこに詩人が登場、そして黒い服着たプリンス(デトロイトの悪魔)みたいなオネーギンが登場。このオネーギン役(ジェイソンレイリーという人)が良かった。そして、代役らしいが韓国の人らしいタチアナ(スージンカン。最初モンゴルの人かと思ったがハーンは称号らしいからそれは違うよな)が、また見事だった。少なくとも僕にはそう感じたから結構。
鏡から悪魔が出てきてこんばんわのパドドゥは実に良かったし(掌に乗せるのはここだったか?)、最後の待っておくれの手紙のパドドゥも良かった。あと公爵役もきっちり3幕の最初で頑張っていたし、全体的に統一も取れていて(1幕でオリガを中心にしてみんなで足を挙げながら舞台を左右に走り回るところとか、実に躍動感にあふれてたし)、踊りだけについて言えば、これは行って良かった。
が、ここでオースティンを思い出してしまったのであった。
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)(ジェイン オースティン)
かたや英国の1813年出版の本、かたやロシアの1832年ころの本。プーシキンは読んだんじゃないか? それともそういう時代風潮だったのか。
厭味な野郎だが洗練された都会人が田舎で傍若無人に振る舞って、それに対して田舎のインテリ女性が恋をするというところが同じなだけで、違うといえば全然違うのではあるが、どうにもダーシーとだぶって見えてしょうがない。
が、ダーシーはうまくやれたのだが(というか、リジーが賢明だということだが)、オネーギンは結局何も得られない。やっと求めるものが見つかったのに残念さまな物語であった。
誰が言い出したかは知らないが、ternary operatorという言葉でも代替されていることから想像できることだが、日本固有の現象ではない。
ということは、誰かが条件演算子を三項演算子という言葉に置き換えて使ったということと、おそらく、そのほうが良いと判断してむしろ積極的に広めたということが考えられる。
技術書の著者というスタンスで考察すると、おそらく、理由として考えられるのは、入門書の著者があえて使ったという線ではなかろうか。入門書で覚えたことは生涯ついてまわることがあり得るので、広まる経緯としては十分条件となる。
もし、上記の推測が正しければ、次に考えるべきことは、なぜその入門書の著者がその用語を選択したかということだ。
これもわからなくはない。
索引性の問題だろう。(実際に索引化して気づいたということではなく、似たような術語であふれることへの危惧というのが近い)
conditional clause、conditional expression……ときて、もう先頭をconditionalで始めるのはやめとこう、と考えた、というあたりではないかな。
と考えた。(そのほうが、もしかしたら良いのかなぁと言葉の隆盛を考えるとちょっと迷う)
ジェズイットを見習え |
索引性を考えるなら、ぼくだと、「三項演算子」という本来の目的から想像できない名前より、「あの条件で値変える書き方なんだっけ?」から探せる「条件演算子」を選びます。
みんながそう考えれば三項演算子という呼び名で定着することもなかったんですけどねぇ。
そうか! そのために「条件演算」ということが「わかりにくい」→使用禁止とかいう妄言、となるわけかも。
英語の技術書の場合、operator, conditional という項目もよくありますので、<br>conditional で始まる語が連続するというのはちょっと弱いかなあという気がします。<br>あと、ついったでつぶやいてますが、意外に入門書で三項演算子として<br>解説文を書いているのが見あたりません。<br>#ないわけではない
別の可能性としては、人は印象的な、つまり耳慣れない(物珍しい)けれどもしかし覚えやすい(複雑な漢字や発音あるいは綴りではない)言葉で、記憶するということじゃないですかね。tenaryにしろ三項にしろ上記条件を満たし過ぎ。
なるほど。一理ありますね。<br>歴史的経緯なんかはゆっくりと調べていくことにします。
条件演算子だと、ifのこと?って言われるのがいやだったとか。<br>先生「これは条件演算子で」<br>生徒「ifのことか〜〜〜!」<br>先生「いや3項演算子で」
ifが演算子な言語ってVB以外にも(iifだっけ)あるのかなぁ。というか構文要素ってキーワードと呼ぶのがいいのか、もっと適切な言葉があるかご存知ですか?
演算子ってなんですか? というlispとかFORTHとか
と言えばSmalltalkも「なんですか」なのかな。