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結局、どうにも聴きたくなって、廉価版になっているので買ってしまったのが、オーマンディとボウイのピーターとオオカミだ。
プロコフィエフ:交響曲第5番&ピーターと狼(オーマンディ(ユージン),フィラデルフィア管弦楽団)
おれは英語の聞き取りはできないのだが、驚いたことに、ここでのボウイの語りは大体わかる。
あらためて聴いて(ドニラバンの口笛を除けば、ピーターと狼を聴くのは数十年ぶりってことになる)、ほとんど覚えていなくても思い出すのには驚いた。
たとえばピーターとおじいさんは覚えていたが、小鳥(would be played by the fluteと言っているのだと思うというか音はフルートだ)は忘れていたし、ダックのはオーボイみたいに聞こえるのでオーボエで、猫(by the clarinet……クラリネットがダックだと思っていた)も忘れていた。特に、狼や狩人は存在自体忘れていたというか、狼がいないはずはありえないのに。
で、狼の音があまりにきれいなのでちょっと驚いた。ワグナー風というか、ちょっと、映画のネバーエンディングストーリーを想起する。ピーターが小鳥と話すところではジークフリートを想起する。もちろんメロディは違うが。さらに登場人物が増えていくとソロがオーケストレーションになっていくし、さらにテンポの変化も生まれる。
……ちょっと、「おれは11:45のあたりが好きだ」みたいな音楽のような気もするが、逆手をとって、まさにそういう音楽にしたわけだ。こういうある意味、ばかみたいな音楽を、プロコフィエフがどういうつもりで書いたのかはわからないが、仮に適当に書いたのだとしても、すべての音が有機的にお話を構成していて、実に巧妙だ。というか、極端流ライトモティーフクラスターな音楽だな。
あらためて聴くと、ピーターと狼は、オーケストラの、というかロマン派音楽の語法というものに忠実な、とてもうまく組まれた音楽だということがわかる。これはいいなぁ。子供のころさんざん聴いたのが、知らないうちに血肉になっていたんだな。これが耳に組み込まれているということが、音楽を楽しむのにどれだけ役に立っていることか、初めて知った。で、こんなところで親に感謝してみた。
日本語圏では、どれが子供に良いのだろうか? とちょっと気になる。
画が100万回生きたクラリネットで、語りが幸せってなんだろう、音がメータ。とんでもないプレミア価格。でも、これは良さそうだ。
現役盤だと中山千夏しかないみたいだ。
ふーむ。
と思ったらアマゾンの書き方ではまったくわからないが、
は、小澤征爾が自分で語っているのであった。ということは、順当にはこっちだろうな。
ジェズイットを見習え |
5番も聞いてあげて下さいよ。せっかく入っているんですし。あとロメジュリも。
そりゃそうですね。>5番<br>純器楽曲を聴くのは結構消耗するので、体調が良いときにでも(BGMとしては聴いたけど、可もなく不可もなく)。<br>ロメジュリは、バレエを観る機会があったらということで。