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なんとなくやる気がむんむんしてきたので、思い切って、オリジナルジャケットコレクションをiTunesに全部入れた。5時間以上かかって、昨日途中で落ちてしまって、朝続きからやって、10時くらいに終わった。MacBook Proは速くて良かった。
Glenn Gould - The Complete Original Jacket Collection(Glenn Gould)
(なんか、こんなに高価じゃなくて、むしろばかばかしくお得価格だったのに変だなと思ったら、マーケットプレイスなのか。)
やる気になった理由として、120G iPod classic買ったってのは大きい。
で、iPod classicはカバーフローが付いているので、usやらukやらのアマゾンを総動員してジャケット写真も設定しまくった。意外なほど、usアマゾンでは日本版を輸入して売っているんだな。やはりクラシックなら日本に聴けというでまかせだが格言通りの状況のようだ。というよりも、日本人はグールドのことをカナダ人と同じくらい愛しているからしょうがない。
それにしても、70枚あると、まったく聴きもしないのが山ほどあるわけで、ブラームスとかモーツァルトは最初からあるのを知っていて、かつ聴かないから良いのだが、ハイドンのソナタやヘンデルのハープシコード曲、バッハでもトッカータ集(それも2枚も)なんていう珍妙な録音まであって、レパートリーのむちゃくちゃさに驚く。
まるでイェニチェリのお鍋を見つけたときのアンデルセン(だと思ったけどわからない)のセリフ、あんなものまで食ってたのか、みたいな気持だ。
ヒンデミットが山ほど出てくるわ、いけどもいけどもシェーンベルクが出てくるし(独奏曲を入れているのは知っていて、かつ、最初から持っているわけだが、歌曲集の伴奏とかしたものまで収録されているし)、カナダの作曲家集のようなものまで出てくる。
でも、アイヴスはないのな。
で、いろいろあるが、ゴルトベルクは別とすると、やっぱりこの2つが好きだ。
バード&ギボンズ作品集(紙ジャケット仕様)(グールド(グレン))
イギリスのクラシックっていうと、パーセル、ヘンデル、ヴォーン・ウィリアムス、ブリテンと相場が決まっていて(ホルストやエルガーを忘れてはならないかも)、でも、おれが好きなのは、バードやギボンズのささやかな音楽たちだ。
そして、後期のベートーヴェン。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.7(第30~32番)(紙ジャケット仕様)(グールド(グレン))
ポリーニのすばらしい名演があるが(ヴェルデニコフも忘れてはだめかも、というか聴き直していたりする)、グールドがくそまじめに、融通無碍の境地で何か別のソナタを作り始めたベートーヴェンを気持ちよくフォローしていて、楽しい。特に30。聴き直したら、前よりよっぽど好きになっていたりして。
#グールドの響きの特徴というのは、打鍵してから指を離すまでの時間の取り方ではないか、そこに特徴をつける奏法だとコンサートホールではうまく音を聴きわけてもらえないのではないか、というような見解を礼文先生に教わったのを思い出して、一種の歯切れ良さにそういう技術要素があるのかなと考えてみたり。
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