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突然、子供が首の無い騎士とか言い出したので、今から10年ってこたないな、7〜8年くらい前に作ったおはなしを思い出した。良くそんなものを覚えていたなぁ。
森の奥に7つの塔を持つ古城が隠されている。そこに入ったもので戻って来なかったものの消息は誰にもわからない。
その7つの塔にはそれぞれ主が棲んでいる。
1つ目の塔には首のない騎士。
2つ目の塔には牙のある狼。
3つ目の塔には泣き叫ぶ赤ん坊。
4つ目の塔には爪が長いお婆さん。
5つ目の塔には痰を吐くお爺さん。
6つ目の塔には血に飢えた蚊。
そして7つ目の塔にはまっ黒黒助という名前の月の輪熊。
さあ、どの塔が怖い?
首の無い騎士を当然のように選ぶので、その騎士は首がない、つまりハンプティダンプティのようなおっさんだ、と教える。
じゃあ、牙のある狼。
でも、満腹してるんだぜ。
そっか。っていうか狼だから牙はあるのか。じゃあ、泣き叫ぶ……赤ん坊って普通?
そう普通。お前のもっと小さい頃みたいなのが棲んでいるんだ。
うーん、じゃあ爪の長いお婆さん。
だらしないんだろうなぁ。まあ怖いけど、普通に走ればついてこれないから。
次のはやだなぁ。
やだね。少なくとも、その塔には足を踏み入れたかないな。しかも、ときどき、そのへんを歩いていて、カーとか鳴くんだぜ。
血に飢えた蚊は?
1匹しかいないし、どこにいるかわからないからなぁ。
最後のは?
サーカスから逃げてきた(だから名前がついている)から、クッキーをやると喜んで火の輪をくぐってくれるんだ。
なんで、そんな話をしたんだろうか? 全然、思い出せないや。
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あ、クマのぬいぐるみ。<br>のろいの亀。
ぬいぐるみは初耳だけどいいですね。