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日々の破片

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2009-06-29

_ コッペリア

新国立劇場にローラン・プティ版コッペリアを観に行った。

タマラ・ロホはどうやらFA制になったらしく、最近やたらと見かける。なんというか顔の写真を見るとあまり関心を持てないのだが、そうは言ってもこないだはテレビでマノンレスコーを観たし、その前にもオーロラ姫を観たしな。で、今日はスワニルダなんだが、15くらいのさかりのついた小娘の役を、びっくりするほどチャーミングに踊っていてえらく感心した。すごくかわいい。踊りというのはおもしろいもんだなぁ。

ローランプティのコッペリアはNHKのテレビで最初に観たバレエで、そのとき、なんてバレエってのはおもしろいんだろうと思ったのだが、それっきりになってしまったのは、音を聴くだけではえらくつまらないからだ。

でも、コッペリアはおもしろいということは頭の中に残っていた。

が、バーミンガムのやつを観ていて3幕で死にそうになった。えらくつまらない。こんなにつまらないバレエだったっけ? と疑問に思ったわけだが(もちろん、1幕と2幕はおもしろいのだが)、新国立劇場のパンフレットを読んで、ローランプティ版はローランプティ版だということを知り、ということは、おれの原点はローランプティ版なんじゃないかとわかり、そして観に行くことにしたのだった。

で、理解した。

ローランプティはあのつまらない3幕を完全に捨てている。とはいっても時の踊りを捨てることはできないので、2幕にエピローグを付けて、そこで結婚の踊りとして時の踊りを入れているのだった。これは良い改変。

とにかく、ロホがかわいかったということと、コッペリウスの早変わり、人形ダンス(多分、プティ本人のほうが身長があるからだと思うが、人形をうまく浮かせていたように思うが、もちろん確かな記憶ではないので、こんなもんだったのかも)、最後のぐるぐる回り、いずれも良かった。

どうでも良いがフランツがラテン系の人のせいで、元々の話が不良少女軍団の親分のスワニルダと、不良少年のボスのフランツの恋物語のせいもあって、今にもクールとか踊りだしそうな気がしたが雑念だな。


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