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日々の破片

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2010-06-01

_ クライバーのラボエーム

良くまあ、こんな録画が残っていたものだと、タワーレコードの店頭で見かけて思わず買ってしまった。

PUCCINI : LA BOHEME [DVD](Kleiber. Pavarotti. Cotrubas.)

1979年のスカラ座の舞台録画で、音はPCMだけどモノラル。ビデオはぴんぼけ気味(おそらく、テレビ用の業務用VTRから起こしたのだと思うが、もしかすると素人海賊版なのかも)、MacBook Proで再生したのだが時々画像が止まってしまったりプレイヤーがハングしたりするひどい代物だ。Macではなく、DVDプレイヤーで再生しても再現したら、お取替えに行くしかないだろうな。

が、良い。

パヴァロッティが高らかに、僕って何? 僕は詩人を歌い上げるし、コトルバスは実に美しく、ルチアポップは丸っこい悪戯娘を愉しく演じている(ポップはミミを歌ったCDを持っているが、両方こなせるんだなぁ)。

クライバーの指揮は歯切れ良い。もっとも、ボエームの指揮はそれほどうまいへたは出ないような気がするから、これがクライバーならばこそなのかどうかはちょっとわからないけど。

演出はゼッフィレッリなので、2幕目は2階建てで演じられる。でも以前観たメトロポリタン歌劇場のやつよりはあっさりとした雰囲気。でも良くも悪くも19世紀風のボエムだな。

と、アラが粗荒かしこだが、でも、これは本当に素晴らしい。


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