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日曜日に、ちょっとしたコンサートを聴きに新宿文化センターというところに行った。初めて行く場所で、ちょっとおもしろかった。
まず、太田道灌の山吹の地を僕は、山吹町だとなんとなく思っていた。
が、実際には新宿文化センターがある場所が山吹の地だったのだった。旧跡がたくさん。しかしすべての駅から遠く、陸の孤島になっていて、不思議な佇まいの土地である。
早く着いたのでぶらぶらしていると、妙な岩山があってその横に階段が続く。で上ると岩山の表が見えて、見事な箱根山だった。鳩の森神社のように公開はしていなくて金網の向こうにあるのだが、それなりに良い造りだ。
で、そこは神社の境内になっていて、西向天神という名前だった。本殿の中には灯がたっているので、ちゃんと活動しているらしく、なかなか風情がある。
さらに進むと、紅皿の碑は駐車場の中と書いた立札が出ていて、はて、紅皿とは? と思うと、これが太田道灌へ山吹を手渡した女性の名前であった。まさかそんな碑があるとはねぇと思いながら駐車場に入って一応眺める。
子供が、なんのことだ? と訊くので、お前は山吹の故事も知らんのかとちょっと驚くが(東京都の歴史とかで習ったような記憶があるからだ)、七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき、という歌のあれだが知らんのか? 知らん。と答えるので、ある日、太田道灌が狩をしているとにわかに雨が降り始め……と講談調。
で碑を読むと、その後太田道灌は紅皿を城へ招いて歌の師匠としたと書いてあって、それは知らなかった(本当か?)。
しかし、いろいろ話があるようで、欠け皿というのも知らなかった。知らないことはたくさんそこらに転がっているものだ。
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