著作一覧 |
上野でベジャールというかジルロマンのバレエ団。すごい人の名前を冠した組織は表現が難しいな。シャネルただしカールラガーフェルトとかみたいだ。日本の襲名って方法はあれでなかなか合理的なのかも。
始まると、体操みたいなウォーミングアップのような感じで退屈(でもそれはおれの見方が悪いように感じる――春の祭典はここだったかな)してくると一閃奥の壁に穴があき、ツインドラミング。
薄い青いズボンのさすらう若人の世界旅行が始まる。
イタリアの料理人たちのアクロバティックな踊り。永く続く優雅なデュエットに突如闖入してくる範馬勇次郎のような黒いエジプトの王様。全編通しておれでもここの範馬無双がただ者ではないことはわかる。凄かった。
パルジファルはむしろトリスタンで美しい。奥にスクリーン、左手にモニタを模した幕。音楽は重要だ。
アデューフィリッピーヌでも描かれていたヨーロッパ人の極地無知な最北の果て。
最後の退場を先導するために再見するとはこの時点では知らない。再見時の首にぶら下がって足をパタパタするやつ好きだな。
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