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日々の破片

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2011-07-27

_ ABTのロミオとジュリエット

上野でABT。ロメオはマルセロゴメス、ジュリエットはジュリーケントで、どちら初見。ABTそのものが舞台では初見なのである意味当然。ベンボーリオのシムキンは、何度も観ているけど。

で、これが素晴らしかった。マクミランのオリジナルは以前コジョカルのロイヤルので観たはずだが、遥かに強い印象を受けた。

たとえば、キュピレットの舞踏会での場面で、なかなかお互いに気付かない、そのサスペンス感、キュピレットに受け入れられて踊るところでの、ティボルトとジュリエットとの人の入れ代わりのおもしろさ、まるで鸛門の会(コウが出てこないので当て字)。最初の街のシーンから細かくそれぞれが芸を披露して飽きることがない。

ゴメスは実にかっちりとしていて気持ちがよい。ジュリエットが飛び込んねそのまめリフトするところの滑らかさ。ケントはとても軽そうで、特にかんかんのうでの死体っぷりがすさまじい。

最近買ってよく聴いているセルのCDもそうだが、しっかりとした技術の上でのエンターテインメントというのは、これはこれで実に良いものだ。

Elegance and Finesse(George Szell)


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