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実際のところ、紙の本は肉体的にいまや相当辛い状態なのだが、その一方で置き場にはそれほどは困っていない(と書いたところで、寺田に段ボール箱を何箱も預けていることに気付き愕然としたりするのだが)し、割と気楽に紙で本を買っているので、たださんみたいに電子書籍を取り巻く状況をしっかりと観て回っているわけではない。
ので、TLとか経由で目につく範囲の印象論になるのだが、どうにもまともな論議がされているようには思えない。
メディアが変わるっていうのはすさまじいチャンスが360方向に転がっているはずなのに、なんか「紙の本と値段が同じ」とかのような、はっきり言って乞食かお前はとしか言いようがない低レベルな感想とかが目についてうんざりだ。黙れ貧乏人としか言いようがないね。
電子化のメリットといえば、何をさておいても、表示の自由(拡大、縮小、反転、なんでもだ)、抽出の自由、検索の自由、追加の自由、符号化の自由じゃん(自由というのは、この場合、無料でもGNUの自由でもなく、好き勝手に多様な方法でどうにでも出来るという意味の自由(GNUの自由と同じだった)。プログラム作って検索しても良いし、grepでもいいし、RDBMSに突っ込んで検索しても良いし、キーワードをマークアップしたものをこしらえてそれを使っても良いしとか、そういうこと)。というか、それ以外にあるのか?
が、目につくものは、DRMがどうしたと、紙より安くなる期待アゲのような、売り手側と買い手側双方が乞食根性丸出しの話ばかりだ。
たとえばだ、戦後(この場合は1946以降という意味)のある特定の語彙の興亡とかを調べたいとする。そういうときに各年のたとえばわかりやすい例として直木賞(わりと普通の語彙)と芥川賞(わりと気取った語彙)を現代まで一気通貫で出現頻度を出す、というようなことをやりたいとして、ここまで書いて頭を冷やすと、ちょっと発散したけど(元は自分が所有する話であった。でも文芸春秋社が、そういうやつを電子化して出せばそれで可能になるわけだが、そういうレベルではないのが問題)、面倒になったからおしまい。
コンテナとしてはテキストのみの抽出と、レイアウト込みで表示する仕組みの両方をサポートできるものならなんでも良いけど。
なんか妙に画がすっきりしてすかすかした感じになっている。腹刺されて死にかけているからってことはないだろうけど。
で、突然、思い出したが、悪魔と天使が対決して、天使の最後の一発で悪魔が死の危機から脱するというマンガがあったなぁ。
まさか、そういう筋にはならないと思うけど。
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版元や著者にとってのアップデートの自由もありますね。まわりまわって、これは読者にとってのメリットでもありますが。高橋さんのところは、これがうまくまわりはじめようとしているところだと思っています。
「DRMがどうした」は乞食根性だからじゃなくて、挙げられてあるような自由が阻害されるからじゃないのでしょうか? DRMは無くてもXMDFみたいに、テキスト抽出とか表示アプリケーションの開発に必要な情報が開示されていないのも自由を阻害しているけれど。
ちがうよちがうよ。電子書籍で真のノマドが完成するんだよ。
かすひこさん、それは誤読。売り手、買い手の順に並べてあるでしょ。都合の良いDRMがないからやらないというやつ。もっともテキストがいじれなければ意味がないのはその通りです。
真のノーマ(ンラン)ド?
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