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軍鶏の最新刊が出ていたので買ったのは良いが、表紙に見慣れぬ男がいる……誰だ、このごっつい抜け作は?
画が洗練され過ぎたんじゃないかとか(試合の動きは美しいのだ)。黒崎以外はみな違う人間に入れ替わってしまったような印象を受ける。
にも関わらず、試合運びは、直観で敵の強さを見抜きひたすら逃げて、しかししょうがないので開き直って(ここでレフリーに、「やめられるならやめてぇよ」とか捨て台詞を吐くのは、うまい)、考えろ考えろと頭を使って対抗策を練る。何にも変わっていない。
まあ、このまま惰性で最後まで買うかも知れないが、社会から隔絶されてしまって、肉体の躍動を描く画家の作家主義だけが残った残骸のようなマンガになってしまったなぁ。
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