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日々の破片

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2012-09-23

_ Call by ValueとCall by Nameの違い

関数のパラメータについて、Call by ValueとCall by Nameの2種類への分類をする場合、この2つの差は、いつ評価するかにある。

Call by Valueは呼び出し時に評価する。

Call by Nameは呼び出し後に評価する。

したがって、この分類をするのであれば、C、Java、C#、Ruby、すべてCall by Valueとなる。

# Pass by ValueとPass by Referenceとは異なる話(日本語の「~渡し」というのはpass byの訳なのだな)

Scalaでは、Call by ValueとCall by Nameは、パラメータの型指定の場所(場所はそうだけど、おそらく、その位置がどの呼び出しかを指定する場所なのだと思う)をどう書くかで決まる。

def fun(x : Int, y => Int) なら、xはCall by Valueで、yはCall by Nameとなる。

今、上記のfunに対して、fun(1 + 1, 2)、fun(2, 1 + 1)の2つの呼び出しを考える。最初は、呼び出し前に、1+1が評価され2となり、fun(2, 2)として呼び出される(呼び出し前に1評価)。後者は、fun(2, 1 + 1)のまま呼び出される(呼び出し前に評価なし)。

もし、fun(x : Int, y => Int) = x ならば、後者の呼び出しのほうが高速に実行できる(cbvとcbnの差の1つは評価数=実行速度)。

次の関数loopを考える。

def loop() = loop

この関数は無限に再帰するため評価が終了しない。

fun(1, loop)と、fun(loop, 1)がある場合、前者は終了し、後者は終了しない。

もし、cbnがなく、def fun(x: Int, y: Int)としか定義できなければ、loopをいずれの引数としてもfunの呼び出しは行われない(呼び出し前にloopを評価しようとするが終了しないため)。


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