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今年は大好きな映画人が2人亡くなった。
まず藤本義一。
とにかく、日本映画の金字塔と言えば、田宮二郎の犬シリーズだ。その作品の脚本が藤本義一だった。
趣味が高じてピストル自作して早撃ちの練習をしてとんでも無い腕前になったいかれた兄ちゃんを田宮二郎が演じている。で、正義漢なので結局は暴力団を退治することになるので(たとえばジッポをずらっと並べて次々に蓋をはじき飛ばして火を点けていくとかの技を披露すると向こうが勝手に降参したリする)、拳銃不法所持だとわかっているのだがあえて目を瞑って泳がせている刑事が天知茂。確か、勝負犬、野良犬、鉄砲犬、続鉄砲犬、早撃ち犬、暴れ犬くらいは観た(TV東京のお昼の映画の時間帯だ。全部同じ話だが、確か、森一生が撮った暴れ犬が圧倒的におもしろかったような記憶がある(それで森一生ファンになって映画旅を読んだりすることになる)。野良犬は今さん)。
というわけで、日本一の映画の脚本家というわけで藤本義一は好きなのだった(でも他に何をしたかは11PMの司会をしていたらしいということしか知らない)。
そしてクロードミレール。
最初に観たのはイザベルアジャーニが出てくるシネノワールで(一番うまい歩き方はアテネか日仏でやったときに見損ねてそれっきりだ)、次になまいきシャルロット(予告編を見ると実に細かくうまい監督だということがわかるが、視線が妙なのが特徴的)、小さな女泥棒(意地悪をした鑑別所の隣の席の女の手にフォークを突き刺すシーンは、おっかない)、その後、シャルロットゲンズブールはドワイヤンのほうに行ってしまったので映画も一緒に来なくなってしまって、それからずっと空いてある秘密だった。ある秘密は素晴らしかった。(助監督を含めて良ければほとんど観ているが、本人の監督作品はそれほど観られないというのがちょっとおもしろい)
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森一夫いいですよねえ。読んでみまする。
でもおれ、全然覚えてないんだよね。