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日々の破片

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2012-12-26

_ 宇宙の交響楽か人智の交響楽か

昨日の真夜中、屋上に出てふと空を見上げるとまさに天上に北斗七星が見えた。いつもは見えない柄と杓の付け根の星(メグレズ)まで見える。北斗七星が見えれば、自然と尺取して北極星を見つけるのだが、これも良く見える。まったく世界は美しい。

何千年も前に空を見上げ、ある1点を中心に星が回転していることを見つけた先人の観察力や、それをつなげて位置を把握することを考え付く想像力に感嘆する。

この年になるまで知らなかったが、比較的都心でも天の川も見えるし、部分的には3等星ですら(それがメグレズだった)見えることがある。

でも、この年になったから見えるのかも知れない。一番空を見上げやすかった年齢の頃は高度成長期で、工業地帯からは随分と離れている家のあたりでも空はいつでも曇っていたからだ。

それよりもっと重要なことがある。

子供の頃はメガネだったが、今はコンタクトレンズという便利なものがあり、おれの視力は1.2程度あるからだ。

おかげで、子供の頃は本の中の世界に過ぎなかった北斗七星を眺めることもできれば天の川の壮大さに見とれることもできるのだ。

しかし、その代わり、コンタクトレンズをしていると普通の人間と同じく老眼の影響をもろに食らう。

辞書は読めず、文庫もほとんど読めない(早川の新しい活字サイズはどうにか読める)。マンガもコミックサイズはほぼ読めない。

そこでメガネをかける。これは中途半端で0.5程度に抑えているので、本はそれなりに読める(でもスタンダードくらいに字が細かい辞書は読めない)。しかし5mくらい離れると人がいることはわかっても顔はよほど見知った人でなければ誰だかわからん。空を見上げれば、オリオン座だけは場所はわかる。それ以外は金星だけで、あとは異様に明るいのでシリウスだろうなとそれだけは見当がつく。

さらに裸眼になる。どんな辞書でもばっちり読める。20cm以内ならば。しかし空を見上げても月しか見えない。

でも、まあ視点の多様性をそうやって確保していると考えることもできるな。

ドビュッシー:歌曲集「月の光」(デセイ(ナタリー))

星たちの夜

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_ ただただし (2012-12-27 10:40)

コンデジからレンズ交換式のカメラになったと思えば(笑)。

_ arton (2012-12-27 12:29)

その例えはいい!


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