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イルトロヴァトーレが好きで、ホセクーラとホヴォロフストスキーのやつを良く見るのだが、それにしても、ひどい話だ。
ヴェルディ:歌劇《イル・トロヴァトーレ》英国ロイヤル・オペラ2002 [DVD](カルロ・リッツィ指揮)
特に3幕の最後、ルーナ伯爵に誘拐された母親を救出に行こうと、マンリーコが「見よ、恐ろしい炎を」を高らかに歌い上げ、反乱軍が一斉に立ち上がる実にかっこいいシーンで幕が下りる。
そして4幕が開くと、薄暗い場所でなぜかレオノーラと反乱軍の将校(まあ山賊みたいなものだから、マンリーコが関羽なら周倉というところ)がうろうろしている。ん? と見ていると周倉が歌い始める。ここは地下牢、俺たちは囚われの身となったマンリーコを助けるためにここに来たのだ。それ、説明じゃんというか、あのさっきの勇ましい「見よ、恐ろしい炎を」は一体なんだったのか?
1幕もそうで、ルーナ伯爵とマンリーコがえらくかっこいいチャンバラしながら歌いまくるのだが、次の幕ではマンリーコは瀕死の重傷で死にかけている。勇ましく幕を引いては幕間にボロカスにのされてしまうのだった。
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