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5月くらいにWebメディアにWindows Store Appの実装方法の1つについて記事を書く予定ですが、その予告編ということで。
Visual Studio 2012には、ARM用のVC++クロスコンパイラが付属しているので、それを利用するとARMデバイス(SurfaceRT以外にあるのかどうか知らないけど)用のネイティブコードのプログラムを生成できます。
でも、Jail Breakしたデバイスでなければそのままでは動かせません。
ではARM用にクロスコンパイルしたプログラムをどう利用するかというと、Windows Store Appには、そうやって作成したネイティブコードのバイナリを利用するための方法が用意されているので、それを使います。ちなみに、上記の予定記事ではそれについて書くわけです。
もちろん、Windows Store Appで利用するためにはいろいろ制約があります。たとえば、IOはだめですし、MBC関係も使えません。
というわけで、一般的な用途は、ネイティブコードでガリガリに最適化しまくったコードをライブラリにパッケージして使うことが想定されているっぽいです。あと、一部のWindows API用とか。しかし、それほどおもしろくはないですね。。
ところが、目の前に、IOを持たず、MBC関係の(MS固有だし)CRTを利用しないコードベースで、しかもWindowsRTの機能と被らないものがありました。
つまり、mrubyです。
というわけで、mrubyをWindows Store Appに組み込むと幸せになれそうな気がします。
そのためには、mrubyのIO抜きライブラリをx86とARM用に作る必要があります。
ARMとX86(STDIO抜き)のクロスコンパイル設定を組み込んだbuild_config.rb
で、リモートデバッガを使ってSurface RTへ送り込んで動作することは確認できました。というわけで、別に僕の記事を読まなくても組み込み方法がわかる人で試したい人は、mrubyを使ってみましょう。
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