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Windowsランタイム・コンポーネントによるコードの再利用
Windowsストアアプリに対して、Windows/WindowsRTネイティブバイナリーや、.NET FrameworkクラスライブラリをブリッジするWindowsランタイムコンポーネントについての解説記事の連載が終了しました。
最終回で取り上げたランタイムコンポーネントのソースは、MrbFacadeにあります(記事ではまったく触れてもいないWin32OLEみたいなWinRTというクラスが実は実装してある。でもアセンブリの厳密名を指定しないとインスタンス化できないので使いやすくはない)。
それをWindowsストアアプリ化したものが、WinMIrb。
書き始める前までは、完全に誤解していたのが、WinRTというのが.NET Frameworkのサブセット(コンパクトフレームワークの上位バージョン程度の認識)だと思っていたことで、僕だけの誤解かと思って、おそるおそる他のWindowsデベロッパーに聞いてみたら、みんながみんな間違っているという恐ろしさ(3人程度だけど)。
しかし試してみると、C++/CLIやP/Invokeと違って、実に素直なバイナリインターフェイスになっていて、感心した。というか、.NET Frameworkも最初からネイティブ界面はこう作っておいて欲しかった。
というあたりから出発して、mrubyを使ってみたいなとか、ARM(WindowsRT)でCRT使うにはどうすれば良いのか、とか久々にincludeの下を追っかけたりしながら、調べている間はおもしろい記事でした。
しかし、調べ終わって、さて記事にするかという時点ではたと困る。読者層の想定が難しい。Visual C++で、再利用すべきコンポーネントがあって、となると、いやでも、COMプログラマを想定することになるのだが、20~30台のCOMプログラマなんて世の中に存在するとは思えない。
というわけで、久々に当然読者は置いてきぼりになってもやむを得ない状態で書きましたが、やはり日本語は常体に限りますな。書きやすく構成しやすい。
編集は川崎さんに担当して頂けたので、適当なことをつい書いてしまうと、ちゃんとつっこんでいただけるのがありがたかったです。どうもありがとうございました。
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