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ネグロポンテの100ドルPCのことを最初に見た時、すぐに想起したのは、マフバルバフの学校教師の映画だ。
ブラックボード-背負う人- [DVD](サイード・モハマディ)
世界には、教育をしたくてもそのためのインフラがほとんど存在しない地域がある。おそらく地球の2/3はそういう地域だ。しかし人は住み、子供がいる。そういう地域でも、国家があり、法律があり、貨幣経済があり、伝染病がある。生活するには識字が肝要で、意思伝達の手段としての言葉も必要で、安全に容易に暮らすには科学の光も重要だ。
そこで、教師は教育を受けさせるために、危険地帯を子供がいるところを巡って黒板を背負って移動する。
そもそもそういう場所には、本が存在しない。本は重く、場所を取る。それ以前の問題として言語を表現する文字の活字がなければ版下を作れず、版下がなければ印刷できず、紙は安くはなく、製本するには工場が必要で、配本するにはそのためのルートが整備されていなければならず、本は重いので子供個人に配布するには、大量輸送のためのインフラも必要となる。
小さな集落が広大な範囲にわたって点在するアフリカやアジアで、教科書を子供へ届けるというのは、きわめて絶望的な試みだということは、すぐに理解できる。学校という場すら存在せず、黒板を背負って教師が通わざるを得ない場所で、どのように子供を教育できるのだろうか?
関連して自国の言語で高等教育が受けられることというのも、実は非常に重要なことかも知れないと、世界中の国を眺めて考える。20世紀中に仮にも先進国と言えるようなになった国で、母言語による書籍、高等教育が存在しない国家がどれだけ存在するだろうか?
とすれば、教育において母言語の本の存在の重要性は自明だ。
しかし母言語による書籍出版――配本のインフラがゼロの地域でそれを今から作り上げるのは絶望的なまでに非現実的だ。
そのように考えれば、21世紀の今日、衛星通信によるテキストの配布とそれを受信し表示し仮想的に記述ができるデバイスを利用することが、むしろ安上がりな教育の網を作ることだとなろう。
ということを、たださんの『本の未来 (Ascii books)(富田 倫生)』を読んで思い出した。
OLPCは今どうなったのだろうか? と、思い出したのだった。
上のようなこと書いたら、KARINO2さんからおれのWhiteboard Castは、そういう理由からアフリカで売れてるぜというツッコミをもらった。
HTCJが先週くらいから唐突にWiFiでエラーになるようになった。
ホームのウィジェットでONすると、しばらく考え込んだ末、自動的にOFFになる。設定画面でONを選択すると、エラーという文字列が表示される。なんじゃこれ?
リセットするとたまに、ONになるときもあるが、しばらくすると、OFFとなり、再度ONにしようとするとエラー表示となる。
もちろん、真っ先に疑うのは、auのWiFi接続ツールなのだが、最近更新した覚えがなく、でもアンインストールし、最初から仕込まれているやつを無効化して再起動すると、ONになってやれやれと思うと、またしばらくするとOFFとなり、設定画面でみるとエラーと表示される。
Felicaのアンテナではないから、蓋の接触ということはないだろうなぁと思いながら、蓋を開けて閉め直したり、バッテリーを抜き差ししたり、SIMの抜き差し(これは関係ないよなぁ)したりしても、やはり一時的にONになることはあっても、結局はエラーとなる。
どうしようもないので、auショップへ行った。最悪、HTC J ONEを買うつもりである(もちろん、iPhone 5sを買うつもりはまったくない)。
で、担当者がサポートに電話して、最初に、純正(そんなものはないと思うけど)以外のアンチウィルスソフトが入っていたら、アンインストールしてみてくれ、と言われた。
確かに、アバスト無料版を入れている。アンドロイドだから入れるだろ、それは。
でも、背に腹は代えられないのでアンインストールして再起動したらONになる。とはいえ、再起動後にONになることはこれまでもあったのだから、半信半疑でとりあえず家へ帰り、放置したり使ったりしながら様子見をして10時間くらい経過した。
結論としては、アバストが悪さをしていたとしか考えにくい。つまり、今は安定している。
さて、問題は、では何をアバストの代わりに入れるかだ。
気になるのは、auショップの人はアバストと指定せず、純正以外のアンチウィスルスソフトという言い方をしていたことだ。理屈はわからないが、HTCのWiFiはセンシティブ(つまりは、「相性がわるい」ということだな)だからだそうだ。ってことは、ノーガードで使うしか無いってことかな(比較的頻繁にWiMaxをWiFiでテザリングするからWiFiが使えないのは致命的なのだ)。
ちょっぴり困った。
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