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マンガでも読みまくるかと、Kindleマンガを買い漁っていたのだった。
(BWでは読む気にはなれないが、iPad4だとまともに読める)
で、いましろたかしと狩撫麻礼のやつは読んでいなかったなぁとタコポンを買っていたのだが、上巻、下巻ともにKindleだと3部に分かれていて6回もクリックが必要で面倒だったらありゃしない。
(おれにはえらくおもしろいが、今の感覚だとどうなんだろうなぁ。まだ携帯が出始めの頃で、女子高生の娘はポケベル買ってくれとかねだっているし。でもいかさま紳士が六本木でイタリアンスーツというのは今でもそれほど変わっていなくておもしろかったり)
しかも配信先はデフォルトでBWのほうにしているので、買う時に配信先をiPad側に切り替えるわけだが(BWに配信されても読む気にならないし容量を抑えたいから結局削除することになるので無駄過ぎる)、そうすると購入後に表示されるページからは切り替えられるのかどうかがわからないので、元のページに戻っては、この本を買った人はこの本を買っていますをたどったりするわけだ。
で、それをiPad上でやっていたからだと思うが、さてタコポンを読もうとしたら買った覚えがない本が配信されている。
なんだこれ?
で、マイkindleで見ると100円しないから、まあいいや(多分、おれのオペミスだろうし)とあきらめて読んでみた。
ら、おもしろいではないか。
なんというか、タコポンに引きずられて感覚が20世紀にスリップしたからかも知れないが、往年の吾妻ひで夫のSF書いてみましたみたいなセンスと絵柄に思えて好感も持てる(最初は、買ったつもりがないので結構憤慨して読んでいたのだが)。タコポンと違って、普通に21世紀の作品なので、その分シニカル度が上がっているのも良い。というか、アクションって一時期エロ漫画雑誌になっていたと思ったら、また以前みたく、ちょっとひねった通な作品の発表誌になったのか? (たとえば、大友克洋はアクション出身)
というわけでお約束の世界を山ほど散りばめているから普通におもしろいのだ。ちゃんと巨大怪獣対巨大超人ものになっている。
主人公(変身する)は黒髪おさげの女子高校生で当然相当に天然入っていて、その憧れの先輩がカメラ・ビデオの記録マニアで解説もしてくれるとか、怪獣が巨大でビルを壊すし、変身後の巨大正義の宇宙人も当然ビルを壊しまくって損害賠償されたら困るをネタにするとか、宇宙人が妙に客観的に批評をくだしたりとか(ちょっとパーマンの宇宙人みたいだ)。
宇宙人に肉体を使われるという点ではウルトラマンとかウルトラセブンみたいだが、あちらは事故で地球人側は死んで肉体だけを貸した状態だけど、ここでは主人公と宇宙人が脳内掛け合い漫才をするので、その点ではたった一つの冴えた方法みたいだったり、値段以上におもしろかった。
なので、Kindle化されている分は全部買ってしまった。まあいいか。
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