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やはりWindowsでも動かしたいよなぁとFireRubyをいじっていていろいろ戸惑う。
OSXと異なり、firefox-binがない。
でも、C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefoxをつらつら眺めると、XULなどの構成には特に違いもない。さらに見ると、firefox.exeが妙に小さい。
それにしても、空白入りディレクトリに、自分のディレクトリまで空白を入れるところに感心した。いきなりC:\のルートにインストールしろとかたわけたことを平然と書いているカスは見習うべきだろう。
それはそれとして、ということは本体をDLLとして、exeは単なるローダーに過ぎないのだろう。
つまり-binは不要な可能性が高い。
そこで、firefox -app ... のように試してみたらエラーになる(後に、この時点で引数をうまく作れていないことに気付いたが、そこは本質ではない)。
そこでfirefox /app ... のように試したらうまく行くではないか(この時点で引数も正しく作れてしまっていたのだけど)。
なんと、良くあるPOSIX脳と違って、ちゃんとDOSコマンドラインの流儀に従っているのか! と感心した。
(その後、ディレクトリセパレータが/ではなく\にする必要があるとかいろいろDOS流儀に忠実なためにこちらが音を上げることになるのだが、それは別の物語)
かくあるべきかくあるべしな優れたソフトウェアだな、と認識を新たにした。
アスキーの鈴木さんから『統合監視ソフトウェアMIRACLE ZBX/Zabbixシステム管理』を頂いたが、さすがにこれはないだろうと、眺めながら思う。
統合監視ソフトウェアMIRACLE ZBX/Zabbixシステム管理 (アスキー書籍)(株式会社システム・テクノロジー・アイ 武見弘之)
どう考えても、おれには不要だし、読まねぇよな(タイトル通り、ミラクル・リナックスが提供している統合監視ソフトウェアZBXの解説書なのだ)。
とは言いながら表紙のラックの写真がかっこいいので何気なくパラパラ中を見たらなかなか面白い。
つまり、この本は(当たり前だが)統合監視ソフトウェアの製品のユーザーインターフェイスについて、実際のスクリーンキャプチャ、監視するべき(なので監視する)状態の説明図(たとえば図5-30 SNMPトラップの有用性)、想定される障害などについて説明してある。
ということは想定できる障害とその検知(もちろんユーザーインターフェイスの説明書なので具体的な検知方法が書いてあるわけではないから、そこは想像しながら読むわけなのだが)、検知後の通知、監視ユーザーインターフェイスといった、ソフトウェアシステムのアーキテクチャ(非機能要件)を考えるためのネタがゴロゴロしているのだった。
ZBXの説明書ではあるけれど、システムの統合監視ということについて考えたり設計したりするための参考書として、相当良いものだった。
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