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日々の破片

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2015-01-17

_ 魔界都市東京その1(高田馬場1丁目-諏訪町)

先日、妻がぐるなびかなにかで見つけて来た高田馬場の鰻屋へ行ったのだが、どえらくおもしろかったので記録。

鰻屋そのものは、関西風とかで蒸さずに炙っただけの鰻重を出すのが特徴とかで、それを頼んだら、なるほどかりかり香ばしくとてもうまかった(妻は普通のやつだったが、こちらも美味しい)のだが、それは本題ではない。

車で行って、適当にTimesとか見つけて止めるつもりだったのだが、これまで何千回も早稲田通りや理工学部通り(じゃないかな? 地図見ると理工学部から離れているから違うかも)や明治通りを走って(正確には当然、ビッグボックス脇の戸山公園へ抜ける道も通りまくっている)いるわけだが、四角で囲まれたその中、つまり高田馬場一丁目や諏訪町には足を踏み入れたことはなかった。

(これも正確ではない。諏訪神社と裏の公園(鎖で作ったでっかなジャングルジムみたいなのがある)には、子供が子供だった頃、時々連れて行っていた)

高田馬場一丁目と諏訪町の四角

が、車で入ったらびっくり仰天。とてつもなく、山あり谷あり、まるで人生みたいだ。しかも地図の通り、そこら中に空白がある。駅のすぐそばの超一等地なのに。

そんなことになっているとは知らず、鰻食いたさに車を進める。

本来早稲田通りから菱川ビルのところで内部に入れば良いはずが、つい通り過ぎて(というか一方通行かどうかわからないからだ)、最後のチャンスの戸塚第二小学校のところも抜けてしまったために、ビッグボックス側のヴァイオリン店のところで入り込んだ。おそらく19番地のところにTimesかそのタイプの駐車場があったので一度止めて歩き出したらはるかに安い大き目のやつを発見(竹見Corpの手前だと思う)。妻を残して、車に引き返したのだが、一方通行じゃん。

それで一方通行が導くままに一度理工学部通り(ではない気がますますして来たけど)に出て、今度はセザール高田馬場を越えたところで内側に入った。

で、どこかで左に曲がらないと内側へは行けないわけで、昭和の香り以外のなにものもしない下宿屋形式の建物の角を左に曲がってびっくり仰天した。

とにかく長い長い一本道で見晴し最高なのだが、細い。見晴最高なのは、まっすぐ谷底に下りてまた山を登っているからだ。が、こんな内陸に驚くほど高低差があるのがまず信じがたい。

ナビで道路の存在を見て車で入り込んだおれがバカだった。

だが、行けないわけではなさそうだ。事実、向うから軽トラックがやって来る。というかすれ違えるわけがない。無理矢理脇の店の手前のくぼんだ場所に入れてやり過ごしてから進み始めたが、暗雲たちこめまくる。

結局、数ブロック進んでから、延々とバックで戻ることになった。もしかすれば通り抜けできたかも知れないが、そんな蛮勇は振いたくはない。

で、結局、明治通りに出て早稲田通りから、正しく入り直して、Times(の一種)に車を停めたのだが妻がいない。待ちくたびれた妻は間違った方向へ進んでいたのだった。というか、なぜ店とは逆方向へ進んでいたのか。

といろいろあったが、無事に到着。

愛川

が、まともな鰻屋なので待ち時間がかかるのは当然で、キャパを完全に見積もり損なった。というわでけで店はすさまじく混んでいて予約なしの二人連れは、さくっと店主に断られたが、「出るよ」と若い2人連れが勘定に行ってくれたので助かった(ありがとう!)。というわけでこちらも食い終ったらさっさと会計済ませて出たのだった。

鰻はうまかったし、町はおもしろかったので実に楽しめた。


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