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日々の破片

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2015-03-07

_ 山手トンネルウォーク

今日は中央環状線の全線開通日だが、3/1に山手トンネルウォークに参加した。

あいにくの雨だったが、考えてみればトンネルの中を歩く分にはどうでも良いのだった。

五反田駅から大崎郵便局のほうへ行くのだが、とりあえず清正公から続く道を進んで目黒川を越えたあたりに看板を持った人がいて右へ曲がる。

海喜館を間近で見て、なるほど今となっては趣があるわいと妻と話しながら天現寺から伸びている道に突き当たると、また看板を持った人がいて山手通りのほうへ進むと、道路の中央から入れるように囲いができていた。で、トンネルめがけて進む。

entrance

こないだ仕入れた知識から、真ん中の車線で左側から入ったのだから、これは右側車線の下だろうと考えるまでもなく、だらだらと右へ曲がっていてなるほど、上下で逆向きなのだなぁと実感する。

入口からさらに進むと(あ、ETC用の発信器、受信機を眺めるのを忘れていた)、ライトニングしてあったり、いろいろ歩く人向けにギミックを仕掛けてあって楽しい。

が、しばらくして、これは道路の人たちのショー(学園祭とか、見本市とかと同じく、その業界の人が外部の人たちに自分の成果を見せるショー)なのだなぁと気付いた。

そこいらじゅうにいろいろなものと、説明員がいて見どころを説明してくれている。

8kmを掘り進む前の新品のブレードと掘り進んだ後のブレードの差とか、なるほど感がある。

で、そのブレードがついているモグラドリルの模型があって思わず写真を撮ってみたりした。

drill car

モグラドリルといえば、サンダーバード2号から出てくるお得意のマシンだったり海底軍艦だったりドリル状の円錐を横にしたものを想像するのだが、実物は円筒を横にした形で先端に回転するブレードをたくさんつけたもので、そうなのかとちょっとだけ不思議に思ったりした。

内部では掘った土をベルトコンベヤーで後ろに運んで吹き飛ばすとかいろいろ図解があってこれも楽しい。特に右側を掘ったら池尻大橋のところですとんと落として一回転させて左側を掘って帰るUターン方法の図解がなるほど感満載でおもしろかった。

あとジオラマはすさまじい人気で並ぶの面倒なので遠目に眺めたが、ジオラマ最高だな。

ふと脇を見るとロボット君みたいな顔のパネルが取り付けられていて、これは何だろう? と首をひねる。

robotface

緊急放送のスピーカーではないし、なんかのビーコンを出しているにしても金属パネルでちょっと違いそうだし。

ビーコンといえば、2点の音波の反射から渋滞状況を測定するデバイスの説明員がカチカチ音を聴かせてくれた。カチカチ音とは意外だった。もっと耳に聞こえないような音だと思っていたのだった。というか、道路はETCやNシステム含めてとっくの昔にデバイスエブリホエアのビッグデータの塊だったな。

消火栓のポンプを持たせてくれるところの解説の人に、さっきのロボット顔があったので聞いたら、熱火炎感知器だと教えてくれた。

写真を撮らなかったが折り返し地点の先は放水実験を見せてくれるようになっていたのだが、時間の折り合いが悪くて見ることはできなかった。しかし、遠くまで暗い(人も車もいないので電気をあまりつけていないのだ)トンネルが濡れている様子は、吉見の百穴の地下壕のようだったり、鍾乳洞でここから先は行けません状態となっている地底湖のようだったり、妙な趣がある。車で通過してもわからん感覚だな。

復路は右車線つまり山手通りの左車線の下を通るようになっている。

こちらは開通式で走る予定の車とか、ハトバスとか、白バイとかの広報場になっていて子供たちが大興奮。

道路公団の黄色いオートバーイは子供限定でまたがらせてくれるようになっていた。

bike

ところが、次の警察コーナーではおっさんたちを白バイにまたがらせていて、道路公団と警察の性格の違いに興味をひかれた。

最後のところで、山手通りの合流方式で地上に戻るか、それとも非常階段で地上へ戻るかの選択制になっていたので、行きと違う方法にしようと妻と非常階段へ向かう。

emrgency stairs

数を忘れたのだが、200段とかのレベルではなかったような。これはとんでもないものを選んだと思いながら登ってみると、単純な折り返し階段というわけではなく、途中で長い横穴(ではなく通路)を通ったり、それなりに変化に富んでいてこれもおもしろかった。トンネル火災で避難とかにでもならない限り、永遠に通る機会はないのでこれも悪くない。

で、昇りきると、いきなり山手通りの中央分離帯に飛び出して、びっくりした。こんな仕組みだったのか(地下鉄の入り口みたいに屋根がついた階段というわけではなく、突然穴があるのに近い。当然普段は蓋がしてあるのだろう)。


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