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2週間くらい前に子供が友達から借りたというので、血界戦線を読んだ。
というか前情報が全然なくてなんだかさっぱりわからず(アニメ化直前で局所ブームでもあったのか?)子供にそれはなんだ? と聞いても要領を得ない。ジャンプ漫画じゃなさそうだけどとか言っていたのだが、実際に見ると集英社のジャンプ漫画だった。
で、ジャンプ漫画を読むモードで読みはじめると、勝手が違い過ぎて戸惑う。
絵柄が妙に古く感じる(なんとなく、手足のデフォルメが島本和彦に似ているように感じた)のはまあ作風として、努力を全然しないからパワーアップもしない。強いやつは最初から強すぎる。目に不思議な能力があってお約束が多いというジャンプ漫画といえばD.Gray-manだが、そのての要素も感じられない(女子マンガというよりはむしろ少年マンガの王道っぽい)。
どうもいろいろコンテキストがあるようだが、読みきれないところが多く、不思議なのはそれが最近のコンテキストではなく、もっと懐かしい感じがすることだ。金持ちの道楽でそこに強烈な執事がついているといえばバットマンとかサンダーバードだし、絵柄は日本のマンガなのに筋肉がアメコミだし、良いとこ取りというよりも趣味の世界過ぎる。そういえばタイトルからして妙だな。
だいたい不可視の人狼ってどこから出て来た用語かよ? とか説明抜きで登場人物の口から用語が出てきたりするから置いてけ感もあるのだが、それでいて少しも困らない。それにしても不可視の人狼の居室のくだりでは思わず笑い転げてしまうのだからエンターテインメント性の高さは抜群ではあるなぁ。
でも、これ巻を重ねているジャンプ漫画なんだよな? と不思議に思いながらも読み進められるくらいにはおもしろいのだが、やはり妙に古臭く感じる。おれが古臭く感じるというのは、物語の進め方がおれの本来の読書体験に近いということだよな、と気付く(ノスタルジックなのだ)。ひとつは登場する女性の扱い方が古い手法なのだ。ということは、この作者はおれとほぼ同世代の人間ではないか?
ジェズイットを見習え |
血界戦線はジャンプSQ掲載なので、いわゆるジャンプ漫画とは違いますかねぇ
なるほど。ジャンプといっても別媒体だったのですね(そこは気付かなかった)
うーむ、いわゆるジャンプ漫画ではないとわかった瞬間に評価が3割増(読ませる程度におもしろい→楽しめる)になったぞ。と、同時に日記の背後のコンテキストが「最近のアンケート小学生は不思議だな」→(無評価)に変わった。
はじめまして。内藤先生は1968年生まれなのでartonさんの6つ?くらい下ですね。内藤WORLDにハマるなら、無印トライガン、トライガンマキシマムがオススメです。こちらはもろアメコミ風SFガンアクション漫画です。
↑1967年の間違いでした。
どうもありがとうございます。無印トライガンは今朝買って読んじゃいました。いいですねぇ。