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最速配信山崎さんが、原作付きの皆川亮二は最高、これおもしろいから必読みたいに力説するのでつい買って読んだ。
最初に読み始めたのが木曜日の夜中で気づくと金曜の4時くらいになっていて、これはやばいと一端終了して2回に分けて読んだ。
確かにおもしろかった。
主人公はさえない高校生だが、モーターがついたマシンの操縦桿(ハンドル、ジョイスティックいろいろ)を握ると完璧なマンマシンシステムとなり、どんな難事もこなすマルチドライバーという妙な設定だが、性格の変わり方とかいちいちマンガとしてもうまいし、おもしろい(なんか13巻あたりからハンドル持ったときの表情がおっかなくなりすぎるが)。ASEという名前の謎の多国籍企業のアルバイトで北極、中東、アマゾン、世界各国へ行ってはさまざまな種類の乗り物を運転しまくる。
というか、まんま設定がスプリガンじゃねぇか。普段は出席日数が足りずに落第寸前のさえない高校生が、同じ企業に所属する一癖二癖ある超人的な専門家とからみながら、持前の異常能力で文句を垂れながら一生懸命に仕事をして難問を解決していく。
[まとめ買い] スプリガン〔保存版〕(少年サンデーBOOKS)(皆川亮二)
(皆川亮二のマンガはこの2作品しか読んでないから他のもそうかどうかは知らんけど)
鉄道を愛するJRマン稲垣とか、レーサーになりたいが国情からそれが許されずいまはロシアマフィアで働いているロコとか、ASE職員以外の脇を固める連中もいい味出している。特にロコとなぜかコンビを組んでマン島のレースに出る回とか熱いし、稲垣と組む回は(4回くらいある)どれも傑作だ。
乗り物では特にホバークラフトで神田川を井の頭公園のほうへ遡上するのと、龍がつくロボットみたいな建機で遺跡を発掘する回が抜群におもしろかった。
おもしろいのは、ASEのメカニックでしょっちゅうコンビを組む女子高生(途中で卒業してASEの正社員になる)清水初音だけが清水初音だが、それ以外のASEの専門家連中はオウルだの百舌鳥だのハトだのナイチンゲールだのみんな鳥に関する名前がついている(事務方は安田と増尾で鳥ではないけど)。初回はあまり深く考えずに名前をつけて、そのあとから鳥名前にすると決めたのか(とはいえ2作目にはすでにカラスが出てきているし)、それともそのうち苗字は斑鳩に変わるから清水で問題なしという含みなのかわからないけど(女性がたくさん主人公にからむ少年サンデー方式だから本命をわかりやすくする仕組みなのかなぁとか考えたのだった)。初音が鳥に関係ない名前かというと微妙(ウグイスといえなくもない)ではあるけど(しかしそれ以外の連中はそのものずばりの鳥の名前だしな)。
ジェズイットを見習え |
D-LIVEは良いですけれど、あまりにもスプリガンといっしょな展開なのがどうも……と思ってしまいました。<br>個人的にはARMSが一番好きですね。今見ると思わず笑っちゃうぐらいの、いわゆる中二病的な展開が大真面目に描かれていて「ああこの辺の漫画が元祖なんだなあ」と膝を打ちますよ。
確かにスプリガンといっしょなんですよね(特に日常シーンがひどい)。それはそれとしてARMSも読んでみようかなぁ。