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今度は車ではなく歩いて青山墓地へ花見。えらく閑散としているが、良く見ると立て看で屋台禁止とか書いてある。4半世紀たってここも随分お行儀良くなってしまったようでつまらんが、酔っ払いがいないのは良い点だ。
キラー通りの陸橋のところで、さてどうしようかと考えて、適当に南青山方面へ向かい、予約していないから無理かと思ったら席が幾つか空いていたので結局エッセンスに入った。
で、青菜の炒め物でも食うかと見ると、本日のお皿はほうれん草とかき菜となっている。かき菜は家にもあると妻が言うが、かき菜ってなんだ? それはそれとして味付けはいくつもあって選べるのだが、最後にハムユイというのが書いてある。髪結いみたいだなと思うが、良くわからない。
店の人に聞くと、しばらく考えてから塩味だ、という。塩味にしては塩味は別にあるから、要領を得ない。したがって、それにした。
出てくると、どこかで知っているような香りがする。アンチョビだな。食べるとやはりアンチョビっぽい。
後で調べたらイシモチなどを発酵させた調味料だというようなことが書いてあって、アンチョビはヒシコイワシだからものは違うが、似たような香りと味になるのだな。
で、すさまじくおいしかったので、ピーコックへ寄ってハムユイを探すが、無い。イオン系列になってから品揃えが随分とつまらなくなったがしょうがない。そうはいってもアンチョビなんだから瓶詰めのアンチョビと、あとほうれん草を買った。一時に比べて随分と安くなった。
で、帰ってから早速作ってみる。
中華風に炒める場合はボイラープレートがあるので、それに従う。
まずフライパンにごま油を入れて煙りが出るまで熱する。
次に適当に切った長ネギを入れて香りを出す。
次に、茎のほうを根元から順に5mm、1cm、2cm、4cmと切った部分を入れる(太さ固さと長さを乗じた数が同じくらいになるようにするのだ)。少し炒まったところで味付け、この場合はここでアンチョビを入れる。
エッセンスでは形が見えないくらいに混ぜ込んでいたが素人料理だから、適当にかき混ぜるくらいでいいや。面倒だし。
最後に葉っぱを入れて、両面に油が馴染むくらいに炒める。というのをやっていると、あっという間にフライパンからあふれそうだった青菜が小さくなるのでできあがり。
で、食ったらおれが作ってもやっぱりうまかった。
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