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サカナとヤクザ読了。おもしろかった。
ところどころあえて主語や時制をぼかした書き方をしていると思われる箇所があって、読書体験が闇落ちするところがあるが、まあ内容が内容だけにしょうがないだろう。
もちろん、天保水滸伝は大好きなので、銚子の高寅のパート(ここは主として昭和20年代のことなので危険はないだろうが、なぜか30年代や10年代と天衣無縫に行き来してしまうところがあって、そこは落ち着かなかったが)がとりわけおもしろいのだが(藁一本の本場のほうだけにまあそうなんだろうなぁとか)、内容のビビッドさではウナギ(実は調査そのものが調査といえるような数値を出せていないので、実態としては増えているのか減っているのかわからんという石油状態だとは知らんかった)、話の生々しさではナマコ、なんとなく知っているだけに興味津々なのがロシア水域で、つまるところどのパートをとってもおもしろい。
ツィッターであまりにRTされているうえに、原作が干宝の搜神記とあれば読まないわけにはいかんだろうと、最初ただ読みコーナーで読んでいたが(全部は出ていないので)、結局Kindle版を買って読んだ。
人の親であり、かつ特別な理由もあって鳥の親分のパートでは思わず涙さしぐみ帰りきぬ。
買っておいたプラネット・ウィズの1と2を読了。というか、完結してから読めば良かった。
水上悟志にかぎらずヤングキングのマンガは敵も味方もそれぞれの立場を鮮明にして戦うので、読んでいて実に気持ちが良い。これも、イプシロン人とキグルミの犬と猫と地球人の四つ巴というかなんというか面倒な設定で敵側と味方側は明白なのに、それぞれがそれぞれの思惑で好き勝手なことを言いながらバトルしたり仲良くしたりしているので、おもしろいことこの上ない。
アニメが最初で結末も同じ(1クールアニメでもう終了しているらしい)と作者あとがきに出ているのだが、何しろ本としては途中なので、どうかたをつけるのか楽しみだ。
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