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思い出したので備忘。
白井晟一入門で煥乎堂と高橋元吉という名前が出てきたとき、ちゃんと文章は読んだはずだが、なぜか富山のことだと勘違いしていた。
その後に諸般の理由から群馬に行ったのだが(ついでに旧松井田町役場を眺めたり)、妻が煥乎堂は群馬と言い出した。
富山じゃないのか? いや群馬! と言われてはっと気づいた。
以前、暇潰しに前橋駅の近くの本屋に行ったとき、どうせ田舎の駅前本屋だからろくでもない本しか置いていないだろうと高を括って入ったらこはいかに。
3階(だと記憶している)の文芸書コーナー(また雰囲気が実に良い)は厳選されまくっているし(岩波文庫を数冊購入した)、1階の半分は子供教育用なのだろうが実用書類もなぜか高度でびっくりしたのを思い出した(白井晟一の建築とは関係ない)。
(そのとき買ったぐんまの城はおもしろい)
ということは、あれが煥乎堂か? 詩人にして地方在住教養人(実際には新潟だから2重に間違えているが、どうも鈴木牧之を類推したのかなぁ)たる高橋元吉の遺風ならばどえらく納得だ。
それで妻に「あの品ぞろえが抜群の本屋か?」と聞くと、「さすがにそれはないんじゃない?」とか言いながら調べてくれたら確かにその煥乎堂だった。
東急本店のじゅんく堂のように、とにかく書籍の密林のような書店もわくわくするが、煥乎堂のように中規模なのに目利きが揃えたかのような書籍がきれいに配置された書店も美術館のような楽しさがあって好きだ。
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