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妻が終わる前に観に行こうと言ったので、チームラボボーダーレスを観にパレットタウンの廃墟に行った。
おもしろかった。
特に、左右に凹凸をつけた奥まった部屋に投影される画を入口で眺める展示が抜群におもしろい。
最初に3本の筋を描きながら地上を何かが飛んだあと蝶がぐるぐる回るのを観て(部屋自体がぐるぐる回り出しているような錯覚に襲われる)、一区切りついて人が移動した最前列で観た八咫烏(脚が三本なので八咫烏と思うわけだが)が枝に横並びにいるのが猛烈な勢いで飛び交うのが部屋の空間を完全に忘れて不可思議な虚空で眺めているような感覚に襲われるからだ(流れる音楽は、NHKのおもしろ科学番組で超新星が爆発するときのBGMに使うようなメロディーの曲)。
眼はだまされると第7(賽子を普通に振っていても絶対に出ない目でもある)の感覚で刺激する。それは実に気分が良い。
あまりにおもしろかったので帰る前にもう一度観ようとしたら、また蝶から始まって、で次は烏だろうと思ったら魚で(で、ランダムに流すのだなと気づいた)、そこまでは良いのだが、鳥獣戯画などのモチーフを利用した変なおじさん大行進のようなのが始まり、最初の数分はおもしろかったのだが、あまりに延々と続くのでうんざりした。(が、我慢した甲斐あってその後に八咫烏で満足した) さすがに立ったまま大行進を観るのはつらいが、あれがベッドルームで寝っ転がると寝付くまで流れるのであれば大層気分良さそうだ。
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