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3度目の新海誠作品。
おもしろかったが前の2作よりは楽しめなかった。というよりも満足できなかった。
どうも、おれが新海誠の映画に求めているのは空から降り注ぐ光らしい。降り注ぐ光は地上から離れて空に昇っていくことでもある。
この映画では、地面にしっかり根をおろしたミミズが空に昇り始めてすぐに水平になり地面に降りてくる。
身動きの方法がわかった椅子はジェットコースターの線路を昇っていくが当然下りてくる。観覧車は上に昇るが降りてくる。どちらも地面に脚が着いている。
地にしっかり足が着いていることが、国民作家の役割なのだろうか。
とにかくそこが不満で、降り注ぐ光<=>上昇する光のカタルシスを得られなかったのだ。
# 教師と看護士。見事なまでに足が地についた職業を志望しているものだ。
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