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前回に続けて2回目の枯れ葉。
前回は観てから数週間たってから書いたので相当間違いが多かった。
男は最初は整備不良(劣化が激しい)マシンのホースが外れて怪我を負うのだが、救急車の搬送時のルールとしてアルコールチェックを受けさせられて業務中に酒を飲んでいたことが発覚、労災として処理されたくない現場監督によって馘首にされるのだった。
女はスーパーを馘首になったあと電気代の節約のためにラジオを止めたりいろいろしたあと、ネットカフェに行って(公的な)求人広告を探す。ネットカフェでは価格が高いとか文句をつけて追い出されそうになって慌てて謝るのだが、受付の男が結局は負けてやったりする。
で、求人広告に出ていたバー(というかスナックというか)でいきなり皿洗いの仕事にありつける。給金は月曜と言われるのだが、好事魔多し。彼女が店に入ろうとしたまさにその時に店主が麻薬売買で警察に捕まり有給休暇を宣言される。茫然としていると、客として来た男との会話となる。男はカフェに誘う。女は今日が給料日だったのに店主が捕まったという。それだと金がないだろう。何か食事もしたら? で、女はシナモンロールを注文して食べる。フィンランドにもシナモンロールがあるのか。そこで映画に行くことになるのだった。(そして電話番号を失くす)
この前に一度、市電の停留所で酔いつぶれている男のポケットをチンピラが漁っているところを彼女は目撃する。
というのもあって、電話番号紛失事件の後、映画館の前での1回目のすれ違いのあとの再会時に男が今度はなくさないよとメモを財布に大切にしまうところで盗まれないように、というような会話になる。
家に招待の前に女はスーパーで皿とフォークとナイフ、迷った末にシャンパンを買う。
男は食前酒という言葉も知らないし、シャンパンの意味もわからない。おまけに明らかに少ないという不満を顔に出す。
酒飲みは嫌い。おれは指図されるのが嫌い。
女はしばらく考えた末に皿とフォークとナイフを流しの下の戸棚の扉の後ろのゴミ箱へ捨てる(その前に、スーパーから持ってきた期限切れ食品を捨てるシーンがあるので、ゴミ箱ということは示されている)
その後、工事現場で男は仕事中に酒を飲んでいることを指摘されて馘首になる。
ホステルで一念発起して酒を断つ。
カラオケ大王と、女2人組のバンド生演奏の店で会話。このバンド、なんかアントサリーとかアリシャズアティックみたいな感じでおもしろい。
Alisha Rules The World(アリーシャズ・アティック)
電話で禁酒したことを女に伝える。
で、(同宿の別部屋らしい)男から背広を借りて足取り軽く彼女の家へ向かうためにホステルから出てくる。映像は男を追わない。音で何かクラッシュがあったことがわかる。
女、待つ。男は来ない。
カラオケ大王と女は道で出会い、入院していることを教えられる。
病院に行くと、患者の名前を聞かれる。苗字を言うのだが、名前はわからないと言う。
家族かどうか聞かれて妹だと答える。(というわけで無茶苦茶でおもしろいシーン)
間。
許可されて案内の看護士がついて部屋へ入る。何か読んであげて。と言われる。入口にある新聞を読もうとすると猟奇事件(だったかな)の記事なので困って、(何を読んだか忘れたが、ここもおもしろかった)
男、意識を取り戻す。看護士が、夫の服だといって渡す。後で返すという男に対して、もういないから返さなくて良いと答える。
という流れだった。
恋の予感に震えるシーンで、ムラヴィンスキーの悲愴が流れる(2回ある)。恋(というよりも孤独な生活からの脱却というか)の予感なのだが悲愴という組み合わせが抜群。
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