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全然予備知識ないままに、レオスカラックスの新作と聞いてユーロスペース。
陸上の記録映画みたいなのが流れている。映画館。ドニラバンの変装っぽい男がベッドで起きる。うるさい。壁。中指が鍵になっていて無理やりこじあける。秘密の抜け穴のようなところを通って映画館の誰もいない2階席。タイトルの映画館につながる。
朝、家を出て家族と会話したりしながら、リムジンに乗る。アポイントメントが数件入っていることを知らされる。この職業をしていると銃が必要。後ろをつける黒い車。
老婆になって文句を垂れながら歩く。後ろの車から降りた男たちがついてくる。
リムジンに戻り、黒いぴったりした服になる。3D用のモーションキャプチャのためのスタジオらしい。激しい運動。棒術。鎌の二刀流。ロードランナーで自動小銃。転がる。女性とのからみ。2頭の龍となる。
リムジンに戻り、次のアポイントメント表を見てmerdeと呟く。
最近森へ行ったか? というような会話。食事。次ので時間を取り戻す。
片目の瞳孔を失い妙に曲がった顎鬚を持つ緑の服の男になってマンホールの蓋を降りていく。大量の難民とすれ違う(ピエールみたい)。墓場のマンホールから地上へ。すべての墓石にWebサイトへの誘導が書いてある。伊福部昭。ヴォーグみたいな名前の雑誌の写真撮影。美女をさらい、地下へ(オペラ座の怪人か? 後になって友人から、メルドという怪人が登場する日本映画を撮ったことを教えられる)。
間奏曲(ここだったかな?)バンドネオン。続々とバンドネオンが増え、ギターが入り、演奏が続く。見事なミュージカルスタイル。
パリへ入る。突然車を止めさせる。麻袋のマスク。走る。カフェ。銀行家を射殺する。ガードがたくさん出てきて股間を狙え。射殺される。運転手が手違いだと言いながら引き取る。
プロデューサ。この仕事をどう思うか?カメラが無い。
テオをナイフで殺す。ガレージの奥の店。アレックスと(はじめて)呼ばれる。テオの首を切り裂く。服を脱がせ、ネックレスをつけ、鏡を見ながら顔に傷をつける。テオの右手がナイフを取り、首を切る。二つの同じ姿の死体。
子供を迎えに行く父親となり車を運転する。外に出ると音楽が聞こえる。マンションを下から眺めていくと、最上階の窓が開けられていて、そこで騒いでいるのがわかる。サプライズパーティの会場らしい。娘が乗り込む。友人は先に母親と帰った。3人と踊った。そうやって父親から離れていくのか。父親に娘の友人から電話。一緒に帰るところだ。洗面所にいた。わたしは醜い。もうすぐきれいになる(というか、十分にかわいい役者にやらせている)。お母さんを見ろ。私はお父さんに似ている。嘘は良くない。罰は自分の人生を歩むこと。
老富豪らしい。ホテル。姪。姪の遺産を奪ったらしい。許しと死。姪、眠る。起き出して帰る。姪を起こすと、私も次のアポイントメントがあるという。
リムジン同士の衝突。向うの車の女性。次はスチュワーデス。その髪は? 老け役用だ。廃墟となった百貨店。床にマネキン。階段を上る。20年前ここへ君のブラジャーを買いに来た。ホテルにする。20年の時を取り返しましょう。手をつなぐ。突如英語の歌。ミュージカルの撮影方法。時はわれわれには優しくない。スチュワーデスに着替える。ヘンリーを呼ぶ。階段でヘンリーとすれ違う。外に出ると舗道にヘンリーとスチュワーデスの死体。嫌な気分となりリムジンに乗る。
タバコや酒も良いけれど食事を取れ。
普通のドニラバンになって家へ入る。チンパンジーの奥さん。娘もチンパンジー。3人で2階の窓から外を眺める。マックスでもモナムールでもなさそうだが。
ホリモーターの意味がわかる。リムジンがたくさん。森ってハリウッドの意味だったのかな。リムジンが会話する。
えらくおもしろい。映画だった。何かのパロディのようであり、わかったようでも単に思い付きのシードとしているだけかも知れず、奥行きは深く技術は高い。ドニラバンを最後に観たのはポンヌフだから20年という時間はそんなものだ。百貨店の名前はaineで終わったような。malaineみたいな。
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