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日々の破片

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2013-04-15

_ 魔笛

新国立劇場で、オール日本人キャストによる魔笛。

指揮はドイツ人だと思うが、きびきびした良い演奏(常にテンポが速いわけではなく、夜の女王の登場シーンでは多少落としていた)。

演出が美しい。上下に自在な舞台をうまく生かして場面変換を実にスムーズに行う。下を修業の場、上を神殿とか。

夜の女王の侍女たちは青い宇宙人っぽい衣裳。女王の登場シーンは宙に浮かぶ(ちょっとグルベローバがハイティンクやサバリッシュとやった演出を思わせる)。三人の童子(全員女性。良かった)は、銀色のゴンドラ。パパゲーノの首つりの木の中からパパゲーナ(というよりも、首つりの演出がちょっと驚いた)。観客席から1を数えたところで返事があって、ちょっと戸惑う(3を数えたところで逆にパパゲーノが挑発していたが今度は声なし)。パパパの2重唱は感動的。

ザラストロが特筆もので、今まで観た中で、一番おもしろかった。説得力の問題かなぁ。ザラストロに説得力があると、話のでたらめさが相当抑えられてなんとなく筋が通っているように感じられる。ただ、根本的なところで、奴隷制度を良しとしていることにザラストロ教団の闇が透けて見える。

パパゲーノの振り付けの一部にキーリンサイドの2幕で酔っぱらって歌うところでの妙なポーズの影響を感じる。

翻訳は定訳を使う。黒い鳥がいるのだから黒い人がいても良い。上品な人は後から来る。絵姿を見て愛したのならなぜここにいないの? 彼は王子だ、その前に人間だ。


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