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どこの誰かは知らないけれどJavaエンジニア養成読本をくださったので読んだ。
うまい。特に構成が。網羅性も。そして読みやすさだ。
こんな人に勧める。
普通にJavaを知っているが、Java8のストリームAPIについてはまだ知らない人。おれおれ。3部が簡潔にうまくまとまっていて、これ読むだけで十分だ(もしかするとおれはC#のLINQを知っているからかも知れないが、それでも問題ないんじゃないかな)。
これからJavaでコードをまじめに書く人。おれは2部を書いた人と意見が合わない点がたくさんあるが、それでもスタンダードに悪くない。やはり簡潔に必要だと思えることが網羅されていた。
Javaでしばらく食おうと思っている人。1部にきしださんがまじめなんだかふまじめなんだかよくわからないJavaの周辺情報(歴史とかカルチャーとか)を書いているのでこれの最後のところが役に立つと思う。
技術系の軽い読み物が好きな人。同じく1部。
4部のJavaEEのところはさすがにカタログ的に網羅するしかないからこんなものだろうなぁ。網羅性は高いからその意味では良いと思う。
5部(ちょっと部番号が前後しているかも)の開発の周辺を固めるソフトウェア、環境の特集も役に立ちそうだ。多分、2004年ごろにぶいぶい言わせて今はもう少し上に行った人とかだと、CIツールとかをすっ飛ばしているかも知れないから読むべき価値がある。
6部にいがぴょんさんがきわめて異質なことを書いていて、なんともどんより感がある。が、このどんより感が重要そうな気がする(20代前半の、この部のターゲットになっているエンタープライズ系の人たちには)。
端的にはフレームワークに呼び出されるメソッドの内側にトランザクションスクリプトを記述するお仕事なんだからデザインパターンやモデリングとか余分なことはしないほうが良いです。ということなのだが、おれは逆に考えたなぁ。トランザクションスクリプトで済ませられる単純な箇所だからいかようにでも記述できて、好き勝手にいろいろな機能や書き方を試してもまったく問題なしってわけだ。要は正しく動けば良いのだよ。でも、まあそれは人それぞれだ。ここに書いてあるのは効率良い仕事術かも知れない。し、裏や表やいろいろな方向から物事を見られるようになることこそ重要だから、実に良い記事でもある。
Javaエンジニア養成読本 [現場で役立つ最新知識、満載!] (Software Design plus)(きしだ なおき)
というわけでおもしろかった。ムックの読みやすさというのをなんか痛感した(おそらく執筆陣の書き方も良いのだ)。
ジェズイットを見習え |
書籍を紹介してくださって、ありがとうございます!<br>渾身の力をこめて「どんより感」を書いてみた! そして、私にとっての Java って、こんな感じ ... orz
インフラとしてのソフトウェアは、どんよりしちゃうのは、おそらく土管や下水管みたく、いろんなものがこびりつくからだよねー