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ずいぶん前に確か上原のおしゃれな古本屋さんで買って放置してあったうつうつひでお日記を読んだ。
全然おもしろくなくて無茶苦茶におもしろかった。
印象的なのはやはり10月21日が2回あるところと、大森望が萌えの元祖は吾妻ひでおとか書いているのを読んでそんな気持ちの悪い言葉は知らんと怒るところと、最後の最後に、失踪日記が大評判となって次々とインタビューや原稿執筆依頼の電話がかかってくるところだ。何度も味わってしまった。
北海道新聞です インタビューお願いします
週刊朝日です グラビアページに出てください
ダ・ヴィンチです 「この本にひとめ惚れ」のコーナーに
集英社です 文庫にする時はぜひうちで
NHKです
文化放送です
壺 買いませんか
ママ お話 聞かせて
ゴン おまえ だったのか
激変ぶりに調子が狂っていってアシスタントAがかあさんに変わっていたりとか。
何しろマンガ家の日記なので、ネタ出ししてネーム考えて絵を書いて本を読んで散歩してタバコ吸ってテレビ見て女子高生を眺めて絵を書いてが延々と繰り返されるだけなのでおもしろいはずがない。
チャンイーモーのヒーローを眺めて描いたらしいこの絵がいちばん好きかな。
なんでこんなもの読んでいるのだろうと不思議になりながら、それでも全部読んでしまったのは、結局、日常は不条理であるということなのだった。
あー、おもしろかった。ゴン。
#最初の頃から、手塚治虫の流れを汲んだ丸っこい絵(ワンダースリーのウサギっぽい)だったけど、この作品の女の子の脚はなんか極端に丸っこい気がする(上のヒーローのは比較的すっきりしている)。前からこうだった(のが時代の流れであまりに太く見えるように感じる)のか、趣味がますます丸っこくなったのかどっちだろう?
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