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妻がなんかテレビでチーターが走るところを観ていたので、途中まで一緒に観ていた(というか、妻は途中からいなくなった)。
チーターの筋肉の動きが実に美しい。子供はとても頭が丸くてかわいい。
どうもネコ科についての番組っぽい。
ヒョウがワニを仕留める。噛み付く力は200kg、自重は100kg近くあるのを、ヒョウは川に飛び込み脊椎を牙でくだき、血の匂いを嗅ぎつけて他のワニが攻め込む前に岸にひきずり上げて灌木の茂みまで運んでバリバリ食べる。
チーターがガゼルを追う。チーターの体重は40kgなのでガゼルくらいしか倒せない。子供も一緒にむさぼり食う。美しい。
ヌーを狩りする雄ライオン3人組。ライオン3人がかりでやっと仕留める。その間ヌーは一斉に逃げるが、1頭が襲われると逃げるのをやめてそれを眺める。2頭目は襲わないと知っているのだな。
ライオンのメスがチーターの縄張りに入ってくる。チーターの匂いがしたからだ。
ナレーションが入る。
匂いを嗅ぎつけてメスライオンはチーターの子供を殺しに来たのです。
考える。チーターの子供はヌーなんかと違って食べるエサとしては意味がない。それなのに殺すとしたら、同じく肉を食べる敵だから排除しようということだな。
ナレーションがライバルは、と続いたので考えが正しいことを知る。
チーターの母親はライオンのメスを挑発する。ライオンはチーターを追う。が、追いつかない。というか、本気でライオンは追っていないように見える。そこでチーターがまた近づく。何度も繰り返すうちに、雌ライオンは疲れたのかゆうゆうと引き返していく。が、母親に近づいてきた子チーターを一人噛み殺す。そして去っていく(確かに、まったくこれっぽっちも食べようとはしない)。
ナレーションが入る。チーターの子供が大人になるのは5%です。今見ているチーターの母親はもともと3人の子供を持っていた。今、残り60%となった。が、確率的には残りの2人も殺されて終わるわけだな。
どう見ても、肉食獣はわりに合わない。食べ物が極度に限定されているからだ。ヌーの余裕っぷり(いちおう、かたちばかりは逃げるが、1頭食べさせるとあとは高みの見物態勢になるし、近くにトムソンガゼルが来ても別に気にもしていない)に比べてせせこましい。
それにしても、チーターが体をしならせて走り出す姿があれほど美しいものだとは知らなかった。
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