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日々の破片

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2018-11-24

_ アラン・ロブ=グリエのエデン・その後

引き続きイメージフォーラムでアラン・ロブ=グリエのエデン・その後を観に行く。

エデンは大学の前の超おしゃれな喫茶店の名前。でもあり、大学生の楽園でもある。

彼らはそこでロールプレイに興じる。ガラスと鏡、青、赤、白、黒い枠線、モンドリアンだ。

主役はセシルカットっぽい超ミニスカート(時代だ)の女学生で、彼女の家にある叔父が残した青と白の画を巡る冒険譚となる。

ガラスの前にあらわれた謎の男、デュルシャンまたはダッチマンが、彼女を運河に誘い、迷い込んだ工場で夜を明かしたところから話は急展開、チュニジアの海岸沿いでの冒険となる。

海岸の左に男、右にひっくり返った自転車。快楽の漸進的横滑りのモチーフがここに出てきている。

色と登場人物のロールプレイっぷりが、ゴダールの東風を少し思わせるが、もっと不真面目で、役者も半分以上素人なのかテレまくっていたりする(特にジャンピエールとボリス)。

映画の中のロールプレイのその後の物語という意味ではメタメタシネマなのだが、マリエンバード(脚本)や、不死の女のような物語の多重構造はあまりない。が、若くてきれいな女の子の冒険物語なのでそれはそれでおもしろい。

画の切り取りはうまいから、観ていて退屈するところがない。

チュニジアの青い海と空、白い砂漠と家の壁、血の赤、黒い服(とくにジャンピエールだかボリスだか)。

これまた抜群におもしろかった。


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